2006年 バーゼル・ジュネーブ情報

さて、総括しますに、各ブランドに共通して言えることですが、ざっと見た限り時計ファンをうならせる新作はそれほど多くはなかったように思われます。昨年に続きトゥールビヨン花盛りですが、常識的な価格を打ち破る安価なトゥールビヨンが発表されるなど、「トゥールビヨン機構」がかなり一般化した観は否めません。後にご紹介しますが、”もはやトゥールビヨン機構は必要ない”とまで言い切る新機構開発で頭角を現す時計師集団(有名ブランドより複雑時計のムーヴの製作を依頼されている)は、その開発力・技術力とも今回最も強く印象を受けた一つで、おそらく今後紙面に登場する機会が多くなるかと思われます。