【か】
懐中時計:ポケットウォッチのこと。その名のとおり、ポケットに入れて携帯する時計。
回転計算尺:飛行時に速度や飛行距離、所要時間、残り燃料などが計算できるもの。
回転錘:ローターともいう。自動巻ムーブメントで、ゼンマイを巻き上げるための動力を生み出す回転式の重り。
回転ベゼル:潜水時の残り時間表示や第2時刻表示など用途は多様。
角金:スクエアタイプでゴールドケース(無垢、張り、メッキのいずれでもよい)の時計を指す俗称。
カクテル文字盤:文字盤上の回転盤がぐるぐる回ってサイケな視覚効果を演出する珍しい文字盤。
カーフ:正しくは生後約半年の仔牛の革を指すが、他の牛革もこう呼ばれることがある。
カボション:装飾的目的から、リューズ先端に装着された宝石のこと。
ガラス:文字盤を覆い、保護する風防ガラスを指す。
カレンダー機構:小窓表示のシンプルな日付(デイト)表示、ムーンフェイズ、ビックデイト、針で日を指すポインターデイト、月・日・曜を同時に表すトリプルカレンダー、永久カレンダーなど多様なタイプがある。
側:ムーブメントが組み込まれた時計本体のこと。ケースともいう。
ガンギ車:脱進機の1パーツで、テンプに一定の力を与えて左右に回転運動させるのと同時に、テンプからの規則正しい振動周期を歯車列に送り、基本的な運針ペースを制御している。
【き】
気圧:防水性能のレベル表示に用いられる。
機械式:巻上げられたゼンマイを動力源とし、それがほどける力によって針を動かすムーブメントを搭載した時計。
逆回転防止ベゼル:ダイバーズの回転ベゼルに多く採用され、潜水開始時間のマーキングに使われるため、誤ってベゼルが逆回転するのを防ぐための機構。
ギャランティ:保証、保証書のこと。
キャリバー:時計用語でムーブメントを構成する各部品の配置を意味する。また、ムーブメントのサイズや製造工場の番号を指す場合もある。
ギョーシェ彫り:文字盤に基盤目状の繊細な表情を与える彫金法。
【く】
クォーツ:水晶振動子を時間調速に用いた電子式ムーブメントのこと。機械式に比べ、圧倒的高精度を持つ。
グラスヒュッテ:ドイツのザクセン州、ドレスデン南方の町の名前。ドイツ時計の中心地。
グランドコンプリケーション:永久カレンダー、トゥールビヨン、スプリットセコンド・クロノグラフ、ミニッリピーターの4つの複雑機能をすべて搭載する時計のこと。
クル・ド・パリ:「パリの爪」の意。フランスで300年以上継承された宝飾デザインで、腕時計ではベゼルに採用される。
クロコダイル:ワニ革の総称。希少で高価な素材。
クロノグラフ:ストップウォッチ機能、またはリセットボタン付の時計。
クロノメーター規格:クロノメーター検定協会(C.O.S.C)によって行われる15昼夜にも及ぶ厳しい試験にパスした時計に与えられる称号。
【け】
ケース:時計用語では時計本体を指す。側の項参照。
月差:時計の一ヶ月の遅れや進みを指す言葉。
【こ】
コインエッジ:ベゼルやケースの側面に施されるコインの縁のような溝状の装飾。 刻印:製造段階でローターや地板に刻まれたキャリバー番号、ジュエリー数、またケース側面や裏蓋に刻まれたリファレンスナンバーなどのこと。
コート・ド・ジュネーブ:ムーブメントの受けに施される装飾模様の一種。
コードバン:馬の尻の革。丈夫で美しい光沢を放つ。
コンバーチブルケース:スポーツの際の風防保護のため、裏返せるように設計されたケース。
コンビネーションケース:ふたつの素材、または2色からなるケース。
コンプリケーション:永久カレンダー、ミニッツリピーター、トゥールビヨン、スプリットセコンドなどの複雑機能のいずれか、あるいは複数備える複雑時計。