エキリーブルの掲載記事
「エキリーブル」(こころ+バランス=幸せ)
エキリーブルとは心と体のバランスを主眼に、WFP(国連世界食糧計画)の活動や子供の教育問題
そしてオリンピック誘致に至るまで現在身の回りにある課題をテーマに編集されるタウン誌です。
創刊よりSpice of life(人生の香辛料)のタイトルで連載しておりますのでご紹介させていただきます。
※画像をクリックして頂くと、エキリーブル発行会社
「MJコンテス」さんのサイトをご覧頂けます。
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「Vol.4」マイセンの魅力
かつて栄華を誇った旧東ドイツの古都ドレスデンより電車で30分程の距離に位置 するマイセン。歴史の重みを感ずる古い町並みは、石畳に赤レンガの屋根が 印象的な人けの少ない静かな町です。そして、この地にある国立マイセン陶器製作所 施設内の美術館と実演工房は、マイセンファンにとっては機会があれば是非とも見て おきたい場所でしょう。
コバルトブルーの双剣でお馴染みのマイセンは、いつの世も西洋陶磁器の頂点に 君臨し人々を魅了し続けてきました。 しかし、実は陶磁器マイセンは中国の磁器や日本の伊万里などの影響なくして存在 しなかったことは周知の事実です。 当時、ヨーロッパでは粘土質の厚い陶器しか存在せず、艶やかで純白の薄い東洋の 白磁器は金銀財宝にも変えがたい憧れの芸術品でした。そこで一役かったのが一人 の若き錬金術師でした。今思えば皮肉な話ですが、彼は金にも換えがたい価値ある 白磁器を生み出すことになったのです。それがヨーロッパで始めての陶磁器マイセンです。 今やマイセンのシンボルマークとして有名なコバルトブルーの双剣は、当地を支配した アウグスト強王の紋章に由来するもので、少しずつ形を変えながら現在まで真正マイセン を証明する特別の窯印となっています。そして、この窯印の変遷は後に、作品の製作年代 を知る上で決定的な役割を果たすことになるのです。
〈マイセンの絵柄〉
マイセンの絵柄は、時代と共に変化していくのですが、300年弱もの間守り続けられている 模様があります。
ブルーオニオン模様
その中、現在でも最も人気のある古典的絵柄の一つ”ブルーオニオン”、いわゆる玉葱模様 は馴染みの深い模様ですが、本当はこの模様は玉葱ではなくざくろと桃を表したものだそう です。それぞれの絵柄には意味がこめられ、”ブルーオニオン”は実りと長寿を象徴している ようです。
インドの花模様
また、マイセンと言えば花模様をイメージされる方も多いと思われますが、”インドの花”も その古典的代表作のひとつです。インドの花の”インド”とは実は中国や日本のことであり、 当時、東洋の陶磁器を運んでいたのが東インド会社だったことに由来するのです。そして、 ”インドの花”は、ある文献によれば日本の柿右衛門模様の有田磁器に描かれた草木が アレンジされたもののようです。
アラビアンナイト(千夜一夜物語)、真夏の世の夢
伝統的絵柄を守りながら、一方では1960年以降「新たな芸術志向を掲げる5人の集団」に より躍動感溢れる人間模様を描いた作品が生み出されました。その代表作、”アラビアンナイト” 、シェークスピアの”真夏の夜の夢”の発表は新しいマイセンの幕開けを告げる斬新なものでした。
現在でも、その絵付けは型などを用いず、熟練の絵付け師により過去の芸術品を参考に 一作づつ手描きで丁寧に絵が書き込まれているのです。 ドイツの古都ドレスデンの文化を語るときもう一つ忘れてならないのは、マイセンと同じくドレスデン の宮廷文化に庇護され発展したドイツ時計の存在です。そして現在唯一マイセンで製作した文字盤 の使用を許されているのが、ドイツ時計製作の歴史の正式な承継者グラスヒュッテ・オリジナルなの です。毎年1〜2作、20〜25本の限定でマイセン文字盤の時計が作られていますが、マイセン工房 の絵付け師の中でも時計の文字盤に絵付けが出来るのはわずかに二人ほどだそうです。今年の作品 は、マイセン模様でも特別に人気のあるアラビアン・ナイト。この時計もマイセンファンにとってはたまら ないコレクションとなるでしょう。
コバルトブルーの双剣でお馴染みのマイセンは、いつの世も西洋陶磁器の頂点に 君臨し人々を魅了し続けてきました。 しかし、実は陶磁器マイセンは中国の磁器や日本の伊万里などの影響なくして存在 しなかったことは周知の事実です。 当時、ヨーロッパでは粘土質の厚い陶器しか存在せず、艶やかで純白の薄い東洋の 白磁器は金銀財宝にも変えがたい憧れの芸術品でした。そこで一役かったのが一人 の若き錬金術師でした。今思えば皮肉な話ですが、彼は金にも換えがたい価値ある 白磁器を生み出すことになったのです。それがヨーロッパで始めての陶磁器マイセンです。 今やマイセンのシンボルマークとして有名なコバルトブルーの双剣は、当地を支配した アウグスト強王の紋章に由来するもので、少しずつ形を変えながら現在まで真正マイセン を証明する特別の窯印となっています。そして、この窯印の変遷は後に、作品の製作年代 を知る上で決定的な役割を果たすことになるのです。
〈マイセンの絵柄〉
マイセンの絵柄は、時代と共に変化していくのですが、300年弱もの間守り続けられている 模様があります。
ブルーオニオン模様
その中、現在でも最も人気のある古典的絵柄の一つ”ブルーオニオン”、いわゆる玉葱模様 は馴染みの深い模様ですが、本当はこの模様は玉葱ではなくざくろと桃を表したものだそう です。それぞれの絵柄には意味がこめられ、”ブルーオニオン”は実りと長寿を象徴している ようです。
インドの花模様
また、マイセンと言えば花模様をイメージされる方も多いと思われますが、”インドの花”も その古典的代表作のひとつです。インドの花の”インド”とは実は中国や日本のことであり、 当時、東洋の陶磁器を運んでいたのが東インド会社だったことに由来するのです。そして、 ”インドの花”は、ある文献によれば日本の柿右衛門模様の有田磁器に描かれた草木が アレンジされたもののようです。
アラビアンナイト(千夜一夜物語)、真夏の世の夢
伝統的絵柄を守りながら、一方では1960年以降「新たな芸術志向を掲げる5人の集団」に より躍動感溢れる人間模様を描いた作品が生み出されました。その代表作、”アラビアンナイト” 、シェークスピアの”真夏の夜の夢”の発表は新しいマイセンの幕開けを告げる斬新なものでした。
現在でも、その絵付けは型などを用いず、熟練の絵付け師により過去の芸術品を参考に 一作づつ手描きで丁寧に絵が書き込まれているのです。 ドイツの古都ドレスデンの文化を語るときもう一つ忘れてならないのは、マイセンと同じくドレスデン の宮廷文化に庇護され発展したドイツ時計の存在です。そして現在唯一マイセンで製作した文字盤 の使用を許されているのが、ドイツ時計製作の歴史の正式な承継者グラスヒュッテ・オリジナルなの です。毎年1〜2作、20〜25本の限定でマイセン文字盤の時計が作られていますが、マイセン工房 の絵付け師の中でも時計の文字盤に絵付けが出来るのはわずかに二人ほどだそうです。今年の作品 は、マイセン模様でも特別に人気のあるアラビアン・ナイト。この時計もマイセンファンにとってはたまら ないコレクションとなるでしょう。