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エキリーブルの掲載記事

エキリーブル MJコンテス「エキリーブル」(こころ+バランス=幸せ)
エキリーブルとは心と体のバランスを主眼に、WFP(国連世界食糧計画)の活動や子供の教育問題
そしてオリンピック誘致に至るまで現在身の回りにある課題をテーマに編集されるタウン誌です。
創刊よりSpice of life(人生の香辛料)のタイトルで連載しておりますのでご紹介させていただきます。

※画像をクリックして頂くと、エキリーブル発行会社
 「MJコンテス」さんのサイトをご覧頂けます。

夢が叶うドラゴン
ザネッティ ドラゴン近頃、ドラゴンをモチーフにしたタイトルをよく耳にしますが、想像上の生き物であるドラゴンにまつわる 伝説は古くより世界のいたるところに存在するようです。 恐ろしくも、でもちょっと見てみたいドラゴンとはいったいどんな生き物なのでしょうか。 一般的には、頭には角があり、その胴体は鱗(うろこ)で覆われ、場合によってはコウモリのような翼を 持ち、炎を吹き出す大蛇に近い姿を思い浮かべるでしょう。しかし、こうした外見上のイメージもさることながら、洋の東西ではドラゴンに対する捉え方に大きな違い があるようです。

〈西洋のドラゴン〉
残念ながら西洋では、ドラゴンは「悪魔」「サタン」の化身であり、また天上の神々によって退治されてしまう宿命にあるようです。本来は、ドラゴンは大地に生命を与える水の流れの象徴であり、蛇行するその姿が蛇に似ていることから作り上げられた自然神とも言うべき存在だったようですが。ではどうして神のような存在であったドラゴンが「悪魔」になってしまったのでしょうか。実はそこにはキリスト教の台頭が大きくかかわっているようです。新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記述されているように、唯一神しか認めないキリスト教ではもはやそれ以外の神は邪悪な存在となってしまい今日に至っているようです。

〈東洋のドラゴン=竜(龍)」
東洋ではドラゴン(竜=龍)は神もしくは霊獣として天空を支配する畏敬の対象です。中国では、紀元前 1700年頃の殷の国にすでにその存在が認められ、自然現象の多くは竜の仕業とされてきました。その中、五本指でしかも玉を握る竜は絶対的な権力の象徴であり、誰もそのモチーフを使用することが許されませんでした。歴代の中国皇帝は竜の子とさえ言われ、そこには自らを竜の子孫と位置づけることにより支配の正当性の根拠とする意図があったようです。 一般に日本では三本指の竜が描かれることが多いのですが、中国で生まれた竜が東アジア全域に伝わる過程で中国に近い国では四本指、日本などやや遠くに離れた国では三本指になっているようです。日本にも竜にまつわる興味ある話がいくつもあります。その起源はいづれも中国に由来するものですが、古くは「古事記」に記された「ヤマタノオロチ」も竜ではないかと言われています。伝説上の生き物で唯一、十二支に採用されたのが竜(龍)、他にも、将棋の駒で言う飛車成りの「竜王」や、いわゆる出世のための「登竜門」も鯉が滝を登ると竜になるという中国の故事に由来するものであり、また、近頃流行の「風水」も中国伝来の地形占いによるもので、竜に囲まれた土地は繁栄するとのいわれからきているようです。「会津の白虎隊」は皆さんも良くご存知でしょうが、会津藩の中で年齢により組織された「白虎隊」「朱雀隊」 「青龍隊」「玄武隊」の構成も実は中国の陰陽五行の竜に由来すものです。陰陽五行説では、四方をそれぞれ白虎・朱雀・青龍・玄武の竜が守りを固めていたと言われています。

人は時として特別なパワーがあればと願うものです。竜(龍)の字が人名にも良く使われるのも同様の理由から でしょう。竜が発する特別なパワーを信じ身近に感じてみるのも悪くはないのでは。